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某学習参考書出版社の新卒の採用選考で内定!出版業界の就活のコツ

自己紹介

  • お名前:Rino
  • 年齢:31歳
  • 性別:男性
  • 職業:会社員
  • 出身大学:某M大学
  • 学部:文学部
  • 内定をもらった企業名:某学習参考書出版社

私自身の就活・周りはどんなことしているんだろう?

私自身は、文学部に所属し、教職課程を履修していたこともあり、当初は何となく「教員」が第一志望でした。

 

 

そんなある日、大学でDTP(出版の編集に関する作業)に関する授業を履修し、出版業のうちの「編集職」に強く興味を持つようになりました。

 

 

しかし、その時すでに大学三年生の秋でした。

 

 

後期の授業が始まると、友人から「夏休みに○○(←企業名)でインターンしてきたよ♪」等の報告を受けるのですが、私としては「インターンって…?何?」といった具合でした。

 

 

これは文学部という学部の特徴の一つなのですが、私も含めて教職課程を履修している人が多いこともあるのでしょうが、基本的に他の文系学部と比べると

 

 

就職に対する熱がかなり低い印象です。

 

 

企業研究やOB訪問、自己分析など、私は大学三年生の秋まで耳にしたことさえありませんでした。

 

 

しかし、自らの興味に従い、出版社の編集職を志望して就職活動を始めましたが…そもそも編集職の求人自体が想像以上に少ないことに気が付きました。

 

 

そして、時を同じくしてアメリカでリーマンショックが発生し、その余波が当然日本にも襲いかかってきます。

 

 

リーマンショック時の就活で求人数が少ない編集職に就くことは、まさに「嵐の中で雲をつかむ」ようなものでした。



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某学習参考書出版社にエントリーしたきっかけ・求人を見つけるのは難し、求人に応募し選考に参加するのは更に難し

とにかく、編集職に特化して求人を探すのがとても大変な作業でした。

 

 

多くの出版社で、「総合職」という形での募集が多く、編集職に特化した募集は滅多に目にしませんでした。

 

 

新卒で編集職に就きたい場合は、出版社で総合職としてまず入社し、入社の研修などの後に編集部に所属する、というのが一般的な流れです。

 

 

ただ、その場合、営業部や総務部など、希望していた編集部に所属できないというリスクも含んでいます。

 

 

かつ、編集という仕事は、いわば職人的な要素も強く、新卒に人間を一から編集者として育てる、というよりは、編集経験者を中途で採用する、という出版社も多いのです。

 

 

私の目は「編集職」だけに向いていましたので、新卒の編集職募集というだけでかなり狭き門でした。

 

 

そしてその狭き門に、自分の想像以上の応募者が集まるのです(何故か分かりませんが、出版不況が避けばれる昨今でも、出版社志望者は結構多いです。)

 

 

そうなると学歴や所有資格等でふるいにかけられ…私は大した学歴ではなく、前述の通り就職活動のための勉強・準備も一切していなかったので、

 

 

武器になる資格も無く…幾度となくふるいの穴から落ちて行きました。

 

 

マイナビ、リクナビなどの大手の就活サイトはもちろん、ハローワークにも足を運ぶなどして、採用情報を集めました。

 

 

実際内定をもらった学習参考書出版社の企業は、ハローワークで見つけた求人でした。

 

 

選考に向けて作文、SPI、一般教養、漢字等など

エントリーシート作成では、志望理由の作成に多くの時間を割きました。

 

 

当然「本をつくりたい」という強い意志を以て志望するわけですから、

 

「どんな本をつくりたいか」

 

「その本をつくるために自分自身のどんなところをいかせると思うか」

 

「どんな本が売れると思うか」

 

等、実際に自分が本を編集するとして会社に入り、どんなことをやってみたいかをしっかり志望動機に織り込むようにしました。

 

 

対象企業の扱う書籍のジャンルに合わせて、「この出版社だからこれを編集したい」という意思を見せようとしました。

 

 

また、出版社の採用試験で多く課されるのが作文です。

 

 

一言で作文といっても、与えられた時間内で与えられたテーマに沿って文章を書く、という作業は意外と難しいもので、加えて出版社志望のライバル達はそれなりの文章作成力を持ち備えているでしょうから、こちらも対策本を用いて入念な準備が必要です。

 

 

また、これは出版社に限らずですが、SPI等のテスト対策、時事的なキーワードを含む一般教養の勉強を必要かと思います。

 

 

自分自身は数学がとにかく苦手なので、SPIの数学処理的な分野の学習には力と時間を注ぎました。

 

 

加えて、漢字力(漢検2級程度)は身に付けておきたいです。入社試験のみならず、入社後も、漢字を一般レベルできちんと読み書きできる能力は重宝されます。

 

 

学習参考書出版社の採用選考の流れ・柔堅両存

出版社の採用試験(他のマスコミ系の企業もそうですが)は、良い意味で変わったことを志望者にさせたり、聞いたりするものが多いような気がします。

 

 

特にエンターテイメント系の企業では、非常に即興での、臨機応変に対応できるかどうかが問われることが多いです。

 

 

私の記憶の中では、

 

「うちの本を今から数分間お見せしますので、良くないところを可能な限り挙げて下さい」

 

「この四コマ漫画の最後のオチを考えて下さい」

 

「想像して下さい、あなたは鳥です。どこに行ってどんなことをしたいですか?」などです。

 

 

人生において鳥になったことは一度も無い(今後も無い)ですが、とにかくその数分間は鳥になるしかないのです。

 

 

どういう意図を以てこのような質問を面接官が投げかけているのか、その真意は分かりかねます。

 

 

ただ、一つだけ言えるのは、「与えられた目の前の課題に対し、必死に考え、必死に(楽しく)取り組めるかどうか」という点は確実に見ているような気がします。

 

 

社会人になれば、鳥になる以上に難しい困難が立ちふさがって来ますからね。

 

 

一方で、私が内定を頂いた学習参考書系の出版社などを含めた、いわゆる堅めの書籍を扱う企業の面接は、他の一般的な企業の面接と同じである傾向があります。

 

 

また、教科や専門書に関する知識を問う問題が課される場合も多いと思います。

 

 

内定獲得した時の感想・嵐に打ち砕かれそうになったら…

少ない求人数の中で選考に進み、不採用通知を貰い続けてまた一つまた一つとチャンスを失い、どんどん嵐は強くなる一方でした。

 

 

それに追い打ちをかけるように、友人たちが内定を受け、教員採用試験に合格し、未来をつかんでいました。

 

 

何度も「他の業界に視野を広げようか」「他の職種にも注目してみようか」と自分自身に問いかけたこともありました。

 

 

もしかしたら、その問いかけに耳を傾けて、他の仕事に従事していたほうが、早く安心できて良かったのかもしれません。

 

 

しかし、私は「今自分の意思を曲げたら、今後の人生において後悔する」という思いが非常に強く、自分の志望職種を終始一貫して変えることはありませんでした。

 

 

内定通知を頂き、私の就職活動が終わったのは、大学卒業まであと2か月ほどであった年明け1月の半ばでした。

 

 

内定通知を頂いたその日にようやく、自分の中での就職活動の嵐が止んだ気がします。

 

 

雲をつかむのは、入社後にしっかり仕事を覚えた時だなぁと、雲一つない空を見ながら感じました。

 

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