電通の新入社員過労自殺から考えること
サポカツのダイキです。
電通の新入社員が100時間以上の残業をして、
過労で自殺をしてしまった問題。
内定を既にもらっていて、これから就職する方、
そして、今現在就活中の方も気になるニュースですよね。
私自身、実際に会社で働いていて思うことは、
こういったことは、自殺までいかなくても社内であります。
社内で
「○○さん残業100時間超えたらしいよ。」
とか
「○○さんまた日曜出たみたい。大丈夫かな?」
とか
色々と噂は広まるわけです。
就活生の方にとって、
なんで自殺まで・・・
と思う方は多いと思いますが、
自殺したくなるような気持ちは実は私もよくわかります。
このニュースに関する私の考えと、
ホワイト企業に入ることの重要性についてお話しします。
長時間労働の実態
残業時間100時間なんておかしいだろう?
と思いますよね。
私も働く前はそう思っていました。
しかし、一時期私もそのくらいの残業時間に
なりそうなことがあったので、
仕事が辛すぎて全てを終わらせたくなる気持ちというのは、
わかります。
私の場合は、短期的に仕事が多くなってしまっただけでしたが、
あれがずっと続くと考えると恐ろしいです。
仕事は本当にどんどんふってくるものです。
一つのことが終わっていないのに、
どんどんメールがきて、さらに電話もくる・・・
こんなに仕事というのは溜まっていくものかと
知らなかったので、新入社員の頃は大変だったのを覚えています。
特に新入社員というのは、
仕事は自分から取りにいって、責任をもってこなせ!
ということを徹底的に指導されます。
また、それが上司や先輩からの支持となると
「できません。」
ということは簡単には言えませんよね。
基本的にどんなことでも仕事は頼まれたら引き受け
なければならないスタンスになります。
そうなると、どんどん仕事は溜まっていくわけです。
よく、仕事ができない人が残業すると
言われますが、
新入社員だから!若いからと言って、
仕事をどんどんふられてしまうと、
仕事ができるできないという問題ではないですよね。
このようなかたちで、
どんどん残業時間というのは増えてしまうわけです。
辞めたくても辞められない
よく、そんなに辛くて辞めたいなら、
なぜ辞めなかったのか?
というコメントを見ますが、
現実的になかなか難しいです。
今回の新入社員の方も、「電通」という、
宝くじを当てるような競争倍率をくぐりぬけて、
内定を勝ち取った方です。
就活での努力や苦労の結果、電通という超大手からの内定。
しかし、
希望をもって入社したら、残業の嵐・・・
何か裏切られたような感じがあったと思います。
また、いざ辞めようと思っても、
自分が今のレールから外れてしまうことに対して、
非常に恐怖感があったと思います。
これはどの企業でもそうですが、
企業というのは、諦めることや、断ることに対して、
凄いレッテルを張ってきます。
先ほどもお伝えしたような、
「できない。」と言わせないようにする文化です。
企業を辞めることは実際のところ、
辞めること自体は難しくはないのですが、
辞めることに対して凄い恐怖を持たせるような、
そんな教育を企業は徹底的にするわけです。
競争社会で戦っていくための
マインドのようなものですね。
このように指導されている中、
仕事を終わらせるという選択肢が、
「自殺」
だったのではないかと考えます。
自殺まで追い込ませる企業の指導方法というのは、
やはり問題があります。
残業が少ない企業に入るしかない
この記事を読んで、感じると思いますが、
新入社員というのは指導されている期間になりますので、
選ぶということがほとんどできない状況です。
No!
ということができない状況です。
中にはそのような職場環境に違和感をもって、
すぐに会社を辞めることができる人もいますが、
全員が全員、そのような決断ができるわけではありません。
就活生として大切なことは、
そのような長時間労働を強いる企業に入らないようにすることです。
長時間労働が企業文化になってしまっているような会社は、
大問題がおきたとしても、文化が染みついてしまって変わることはなかなか難しいです。
就活生側として大切なことは、いかにそのような企業に入らないようにするために、
事前に確認することです。
しかし、どんなにネットで情報を調べて、ブラック企業ではないことを確認したとしても、
実際に入社したら、まさかのブラック企業だったということもあります。
そんな時には、勇気を出して、
No!
と言えるか?
また、
辞める覚悟はあるのか?
ということを入社前から意識しておきましょう。
まとめ
今回のような問題は誰にでも起こりうることです。
自分の内定先は絶対に大丈夫!
と思っていたとしても、わかりません。
もしものことを想定しておくことが大切です。
日本企業の長時間問題は、
かなり深い問題です。
すぐに解決できる問題ではないので、
就活生は企業選びが非常に重要です。