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新人薬剤師でCRA(臨床開発モニター)を目指すあなたへ

新人薬剤師で製薬業界に興味があり、

 

将来的にCRA(臨床開発モニター)を目指す方が
多いという話を聞きました。

 

 

製薬業界では、
薬剤師の方が活躍出来る業種が沢山あります。

 

 

ここでは主に治験の為に医療機関や
治験責任(担当)医師、

 

CRCと連絡を取り合うCRAについて
話をさせて頂きます。

 

 

一般的に薬剤師の仕事と言えば
調剤薬局などで処方箋をもとに薬剤を処方し、

 

服薬指導を行う業務を想像する方が多いと思います。

 

 

しかし、薬局では必ず着用する白衣ですが、
CRAは白衣を着る事はほとんどありません。

 

 

開発側の人間として医師等に面会をする時は必ずスーツを着用します。

 

 

それでは、
CRAを目指す方に3つのポイントをお話ししたいと思います。

 

 

誰の為に新薬を開発するのか

新薬を開発するにあたって、

 

必ず治験(新薬の特許を取得する為の臨床試験)を
行わなければならないのですが、

 

これは誰の為に開発をするのかを念頭に置いてください。

 

 

製薬会社が莫大な利益を生み出す為でしょうか。

 

 

それとも治験を受け入れる事で、
病院が収益を得る為でしょうか。

 

 

どちらも不正解とは言えませんが、
CRAが念頭に置かなくてはならないのは、

 

”困っている患者さん”の為に、
迅速に上市させ一人でも多くの患者さんの苦労を軽減させる事です。

 

 

ビジネスとしては非常に大きな市場を持つ製薬業界ですが、
患者さんを第一に考えなければなりません。

 

 

ビジネスの側面を知る事も重要ですが、
転職の際には不要だと思われます。

 

 

薬を待ち望んでいる人達へ新薬を送り届ける一員として
頑張る必要があるのです。

 

 

調剤薬剤師は上市した薬のみを扱う事になりますが、
その前段階から臨床における効能などを知る事も出来ます。

 

 

製薬業界での開発傾向などを知る事も出来るでしょう。

 

 

その反面、
非常に強い守秘義務で縛られる事になります。

 

 

医療従事者である薬剤師にとっては
大きな問題とは思わないですが、

 

万が一漏洩をした場合には360度全てから
損害賠償請求が来ると考えてください。

 

 

新薬を待ち望んでいる患者さんの為にも、
正確かつ迅速な開発を心掛ける必要があります。

 

 

 

医師と対等の立場で働く

治験では担当となった施設との連絡は
全てCRAが行うと考えてください。

 

 

CRCはもちろん、
激務で面会時間の少ない医師とも会う必要があります。

 

 

医療従事者としての薬剤師はコメディカルですが、
CRAは医師とは対等なビジネスパートナーと言う事も出来ます。

 

 

しかし、
医師に対しての接し方には注意が必要です。

 

 

相手は医師であり専門家です。

 

 

社会的な地位も異なります。

 

 

 

CRAも臨床開発の専門家ではありますが、
医師に対する口の利き方や対応は丁寧にする必要があります。

 

 

仮に病院などで、
友達感覚で医師と話していた薬剤師の方は特に注意をしてください。

 

 

時として医師に指摘をしたり、
注意をしなくてはならない事もあるでしょう。

 

 

そこで波風を立てず、
医師を立てるやり方をしなくてはなりません。

 

 

仮に大病院の教授を怒らせてしまった場合、

 

MRなど製薬会社で働く他の人達も巻き添えで
出入り禁止になる事だってあります。

 

 

専門医と新薬開発を進める訳ですから、
医師の言っている医学的な意味が分からない。

 

 

では通用しません。

 

 

 

医師が専門家として話す内容は全て
把握・理解出来るだけの医学的知識が必要となります。

 

 

常に新しい情報を学び、
勉強を続けなくてはなりません。

 

 

それでこそ新薬開発の専門家と言えるでしょう。

 

 

ビジネスマンは忙しい

一般企業に転職した際に求められるスキルがあります。

 

 

例えばエクセル、ワード、パワーポイントを使いこなし、
メールで先方とやり取りをし、電話応対。

 

 

医師を含む多数の医療従事者の前で
プレゼンテーションを行う事を求められるでしょう。

 

 

こんなのは当たり前で、
コンピュータネットワークのセキュリティ、サーバー管理者とのやり取り。

 

 

EDC(電子CRF)の操作や管理、
レクチャーなどをも求められます。

 

 

パソコンやインターネットを使いこなせなくてはなりません。

 

 

国際共同治験の担当になれば、
英語のスキルが役に立つでしょう。

 

 

CRAは開発の専門職なので、
一般企業よりも時間外労働・休日出勤は多いです。

 

 

日本各地を飛び回り、出張が連続する事もしばしばな上、
当日に出張が決まる事だってあります。

 

 

忙しい時期にもなれば、
週のうちほとんどが出張なんて事もしばしばです。

 

 

合間を縫って激務の医師とのアポイントを取り、
自ら足を運び、病院内でカルテと治験データの照合をしなくてはなりません。

 

 

 

もし休日だとしても、
担当施設で患者さんに有害事象が発生すれば出社する事になるでしょう。

 

 

医師とのアポイントを取っていても、
医師に緊急手術が入れば数時間待つ事もあるでしょう。

 

 

CRAの忙しさには波があります。

 

 

じっくりと会社で勉強をする時期もあれば、
激務の時期もあります。

 

 

忙しい時はとにかく忙しい仕事です。

 

 

担当した新薬が上市した時の嬉しさ

述べた通り大変な業務ですが、
仕事をやり遂げ、そして新薬が特許を取得した時の喜びは大きい事でしょう。

 

 

敢えて記載はしませんでしたが、
薬剤師としての高度な薬に関する知識を求められます。

 

 

また臨床検査の読み方、カルテの読み方、温度板の読み方、
薬剤師に求められる領域だけにとどまらず、

 

 

病院・医療に関わる非常に多くの知識や技術が求められます。

 

 

それほど幅が広いスキルが問われると言う事は、
それだけ多くの勉強が出来るとも言えます。

 

 

医療従事者としてのスキルを幅広く学ぶ事は、
自らのスキルアップに直結します。

 

 

タイトなスケジュールをやりくりし、
多くの薬剤を世に送り出してください。

 

 

そしてその喜びを沢山味わってください。

 

 

新人薬剤師の方でCRAになりたいと考えている方で、
少しでも参考になれば幸いです。

 

 

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